米スターバックスが8月末、日本で缶コーヒー市場に参入した。サントリー食品インターナショナルと
共同開発したボトル缶のタイプでコンビニエンスストアを中心に展開するが、注目は税別200円という価格設定だ。
長らくビジネスマンの仕事の合間の一服を支えてきた缶コーヒーだが、近年はカフェチェーンや
コンビニのいれたてコーヒーの台頭で市場は厳しい。品質やブランド力を前面に打ち出した「スタバ缶」は消費者に受け入れられるのか。
スタバが日本を舞台に世界で初めて売り出した缶コーヒーは、
「スターバックス ブラックコーヒー パイクプレイス ロースト」。
1971年に米国・シアトルでスタバが1号店を出店した「パイクプレイスマーケット」を冠したブレンドコーヒーだ。
高品質なコーヒー豆を厳選して使い、コーヒー本来の味を強調するため香料は不使用。
カカオやナッツのような香ばしさ、丸みのある口当たりとなめらかな味わいで、やわらかい酸味が特徴だ。
パッケージはボトル缶で、黒色をベースとしてスタバの代表的なロゴを大きくあしらった高級感のあるデザインに仕上げた。
米スタバ幹部、浸透に自信
スタバ本社の幹部で外販商品の企画・開発を統括するマイケル・コンウェイ氏は発売に合わせて来日し
、「最高級の豆を選定し、最適なブレンドや焙煎を通じて店と同じ味を実現した」と説明。
「単なるブラックコーヒーではなく、スターバックスとして他社にはない価値を提供できる」と自信を見せた。
世界的なカフェチェーンとして、日本でも1000店超を構えるスタバ。
「あのスタバの缶コーヒー、1回飲んでみようか」と手に取る読者も多いだろう。記者も実際に飲んでみて、
すっきりして飲みやすいながらコーヒー豆の香りが印象的だった。ただ、問題は希望小売価格が税別200円という点だ。
コンビニに並ぶ複数の缶コーヒー(いずれも税込み)で価格比較してみると次のようになる。
ボトル缶ではスタバの商品が275グラムで216円、コカ・コーラグループの「ジョージア ヨーロピアン 熟練ブレンド」
が270グラムで134円、ダイドードリンコの「世界一のバリスタ」は260グラムで140円といった具合。
「ショート缶」と呼ばれる飲みきりタイプの商品は、各社185グラムで123円というのが一般的となっている。
1グラム当たりの単価ではスタバの約0.79円に対し、コカ・コーラは約0.5円、ダイドーは約0.54円、
ショート缶は約0.66円。しかも、100円台の商品が並ぶ中で200円台が1商品だけあるのは、実際の値段以上に高単価な印象だ。
飲料総研(東京都新宿区)によると、飲料メーカーが手掛ける缶コーヒーを中心とした「コーヒー飲料」の市場は
2014年に前年比1%減の3億8600万ケースで、近年は減少傾向が続く。
逆に、スタバに代表されるカフェチェーンやコンビニのいれたてコーヒーは年々拡大し、
コーヒー自体の消費量全体は2014年に前年比0.8%増の約45万トンと過去最高を更新した。
缶コーヒーが苦戦している要因の一つとして大きいのは、悪く言えば「中途半端」な価格だ。
前述のように缶コーヒーはコンビニでは120~150円、自動販売機でも同程度の価格設定となっている
。一方、コンビニコーヒーは100円から購入でき、カフェは数百円かかるとはいえ、落ち着いた雰囲気でゆったりしたり、
恋人と楽しい時間を過ごしたりと明確な用途がある。
飲料業界では「缶コーヒーはビジネスマンや建設業の現場担当者らが中心。
女性や若者らの支持を集めるコンビニコーヒーやカフェと直接競合はしない」との意見も根強い。
だが、例えばコンビニでは中年のビジネスマンが購入する様子も頻繁に目にするし、缶コーヒーの存在感は相対的に低下しているように映る。
そうした中で、スタバの200円という値付けが相当に強気なことは間違いない。
スタバのブランド力や商品の品質はよく知られるところだが、問題は消費者が缶コーヒーにまでそれを求めるかどうかだ。
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囲い込みに活路を見出そうとしている。サントリー食品は主力の「ボス」ブランドで微粉砕したコーヒー豆を
加えることでコクを高めた「プレミアムボス」シリーズを積極展開し、コカ・コーラは「ジョージア」で、
いわゆる「ガテン系」を明確に意識したTVCMなどのプロモーションを打ち出してきた。
さらに、缶コーヒー市場が縮小する中でもボトル缶のタイプは年率2ケタで成長。大手各社はこぞって
商品を投入しており、スタバの今回の商品もその流れに沿ったもの。同社のマイケル・コンウェイ氏も
「日本市場での缶コーヒーの競争は厳しいが、携帯性に優れているボトル缶には大きな可能性がある。
新商品ではカフェのロイヤルユーザーも取り込みたい」と強調する。
別格は原料や製法にこだわり高級感や品質を前面に出したブランドで、コーヒーや緑茶、
炭酸飲料などカテゴリーを横断して商品を展開。中でもコーヒーはブラジルの高級豆やカロリーが
ほぼゼロの希少糖を原料に使うなどし、従来の缶コーヒーとは一線を画す商品として売り出した。
ただ、ここでネックとなったのがまさに価格だった。375グラムで税別200円に設定し、
業界では「高品質で挑戦的な価格設定」と評価する声もあったが、初年度は販売計画を下回った。
2年目の今年はエスプレッソ(275グラム、同165円)など価格のバリエーションを広げたが、現状ではほぼ販売終了の状況だ。
キリンビバの佐藤章社長は「コンセプトは良かったが、消費者の求める価格と価値のバランスという
観点でニーズを十分に読み切れなかった」と振り返る。別格自体のブランドは存続させ、新たな商品展開を模索しているという。
翻ってスタバの缶コーヒー。製造・販売を担うサントリー食品によると、発売後1か月の販売状況は想定の1.5倍で、
まずは順調な滑り出しと言える。ただ、消費者が「価格と価値のバランス」をより厳しく見極めるようになっていることを考えると、
200円の値付けが中長期にわたって受け入れられるかどうかは予断を許さない。
売れ筋はエナジードリンクなどの付加価値商品
飲料総研の宮下和浩取締役は、「健闘している印象で、やはりスタバのブランド力の表れだろう。
ただ、現在比較的高単価な飲料で人気なのは、エナジードリンクなどの付加価値飲料。
スタバが成功しなければ、この価格帯の缶コーヒーが受け入れられるのは難しい」と指摘する。
記者も1日に2本は缶コーヒーを飲むヘビーユーザーだが、最近は缶コーヒーの代わりにエナジードリンクを
飲むことも多い。中には価格が缶コーヒーの2倍ぐらいする商品もあるが、なんとなく活力がみなぎるような気がして、
気分転換になるためだ。従来の「仕事の合間の一服」という価値訴求だけで同質的な商品を出し続けるだけでは、
カテゴリー間の競争が激化している飲料分野で缶コーヒーが存在感を維持し続けるのは難しいだろう。
スタバが打ち出したプレミアム戦略。缶コーヒーの消費が本格化する秋冬の販売動向が、
今後の「高級缶コーヒー」の成長を占う試金石となりそうだ。
しかも100円だし。
長く場所を利用するのに何かをオーダーする必要があるからに過ぎない。
いれたてでない以上、結局珈琲風味の飲み物と化す
ぶっちゃけ自分で淹れた方のが美味い
そうした付加価値がない缶コーヒーには、100円以上の価値を見い出せない
コンビニセルフだと飲みきらなきゃいけない
コンビニコーヒー出てから缶コーヒーは1年は買ってない。
この缶コーヒーそのものが売れなくても広告っぽく使えるらしい
日本ではコンビニに来る客層的にうまい缶コーヒーに高い金を払うかは疑問だが、うまけりゃある程度は売れるだろ。
缶コーヒー一番うまいのどれだ?
缶コーヒーはまずいと言うのは無で
昔は「朝専用」が好きだった。
今はちょっとわからん。
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1445570821
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