このコロナ禍、コスパの高いストック食品として、その価値を再評価された袋麺。『チキンラーメン』『チャルメラ』『うまかっちゃん』といったロングセラー商品も多く、それぞれに根強いファンを抱えるが、中でもトップブランドとして市場を牽引しているのが発売56年目を迎える『サッポロ一番』だ。競合ひしめく中、半世紀以上愛される理由は意外にも「美味しすぎない味にある」と話す発売元。一億総グルメ志向と言われて久しい日本において、なぜ“美味しすぎない袋麺”が支持されてきたのか。担当者に話を聞いた。
人気テイストは「みそ」と「塩」。2019年にはtwitter上で人気投票が行われ、結果はみそ派337,181票、塩派336,495票となり、686票差でみそ派が勝利した。「現在でもみそと塩が圧倒的に人気」と担当者。
■「美味しすぎる」ことへの疑念 “一歩引いた味”が家庭で愛される要因に
「『サッポロ一番』を美味しすぎるから“一歩引いた”と言ったのは、当時、専務としてこの商品を産み出した前社長・井田毅氏(サンヨー食品創業者のひとり)です。井田氏は、“美味しすぎる味は飽きがくる。お米やパンのように毎日でも食べてもらえる味がいい”と話していました」(サンヨー食品・マーケティング本部 広報宣伝部課長 水谷彰宏さん/以下同)
1966年、高度経済成長で食のバリエーションが豊かになる中、インスタント袋麺の『サッポロ一番 しょうゆ味』は発売された。その2年後に『サッポロ一番みそラーメン』、さらに3年後に『サッポロ一番 塩らーめん』が発売されている。
時代のニーズにあった簡単、便利な即席麺の売上推移は右肩上がりだったという。なかでも『サッポロ一番』シリーズはいずれも好調だった。その後、半世紀以上にわたって愛されるロングセラーブランドへと成長するが、水谷さんは井田氏の目指した味わいこそが人気の要因ではないか、と話す。
「発売当初から『サッポロ一番』は、野菜などの具材をプラスして食べることを推奨していました。栄養が偏らないように食べてもらいたいとの配慮もありますが、ひと手間かけてさらに美味しく、各ご家庭でお好みの味に仕上げていただくための余白を大切にしていたんだと思います。井田氏の目指した“一歩引いた味”とは、“そのままでも美味しく、アレンジの余地もある、いつまでも食べ飽きない味わい”だと考えています」
開発時、井田氏は「一番美味しい試作品を製品化しなかった」というエピソードも伝わる。味覚のトレンドは時代とともに変化する。当時の“一番美味しい”を目指すのではなく、食べ飽きない美味しさ、家庭のひと手間で完成する味わいを目指した発想こそが商品の強度となり、ロングセラーにつながった。
その言葉を裏付けるように、人気レシピサイトで『サッポロ一番』を検索すると、6,000件を超えるアレンジレシピが表示される。このアレンジレシピ数は群を抜いており、いかに同商品が家庭ごとの味わいで親しまれているかを物語る。
美味しすぎない味でロングヒット? 『サッポロ一番』半世紀支持される理由は「ひと手間の余白を残したこと」https://t.co/IWRgHG35QY
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) August 22, 2022
引用元: ・美味しすぎない味でロングヒット? 『サッポロ一番』半世紀支持される理由は「ひと手間の余白を残したこと」 [きつねうどん★]
安売りしてたんで買ってたが、最近安売りがないんで、
ここ何年も買ってない。
生めんのほうが安かったりするし。
サッポロ一番、チャルメラ、出前一丁で満足